"メイド・イン・ジャパン"のブルージーンズ、『EDWIN』。
日本から発信するジャパンクオリティとして、世界のファッションシーンからも注目されているデニムブランドだ。
そんな『EDWIN』がお届けする、世界に通用するハイクラスでハイクオリティジャパニーズサウンド、それが"Blue Music"である。
良くも悪くも、相対する意味を持つ"Blue"という言葉。
ココではさまざまなイメージを想像させてくれる、日本が世界に誇るジャパンクオリティなグッドミュージックを"Blue Music"として紹介してゆく。
■TRACK LIST | |
---|---|
01. コンクリート・ウェーブ | 05. Whisper of Shell(ウィスパー・オブ・シェル) |
02. エンジェル・スカイ | 06. Sea Flight(シー・フライト) |
03. なぜ | 07. カーニバル |
04. サマー・ワイン | 08. It's Raining(イッツ・レイニング) |
■TRACK LIST | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
01.コンクリート・ウェーブ | 02.エンジェル・スカイ | 03.なぜ | 04.サマー・ワイン | 05.Whisper of Shell(ウィスパー・オブ・シェル) | 06.Sea Flight(シー・フライト) | 07.カーニバル | 08.It's Raining(イッツ・レイニング) |
今回は、世界が認めた天才キーボーディスト、小林泉美率いる小林泉美&Flying Mimi Bandが1978年にリリースした、ファンキー&グルーヴィーなセカンド・アルバム『Sea Flight』をご紹介。
小林泉美といえば、70年代に林立夫や斎藤ノブ、松原正樹などとともにフュージョンバンドPARACHUTE(パラシュート)のメンバーとして、そして、日本を代表するギタリスト高中正義のバックバンドなどでも活動した、日本屈指のキーボーディスト。
だから、彼女の名前を聞いてピンときたあなたは、相当のジャズ&フュージョン好きだろう。
しかし、かなりのアニメファンでもあるのかもしれない。
なぜなら、いまだにさまざまなジャンルでオマージュされたり、海外のコミコンなどでも女性のコスプレ人気度の高さを誇る、日本を代表するマンガ家の高橋留美子原作の80年代アニメ『うる星やつら』の主題歌「ラムのラブソング」をはじめとする、劇中のサウンドトラックの作者としてもお馴染みだからだ。
とくに主題歌の「ラムのラブソング」は、放送から40年近く経った現在でも、さまざまな世代のアーティストにカヴァーされているので、アニメ自体がリアルタイムでない層でも、間違いなくどこかで聴いたことがあるのでは?
テクノポップサウンドながら、フュージョンの要素が加わったトラックは、アニメファンだけではなく、最近の和モノ(シティポップ)ブームでも再注目を集めている。
ちなみに、いまは無き90年代渋谷のアナログレコードブームを牽引した伝説の輸入レコードショップ「CISCO RECORDS」(株式会社シスコ・インターナショナル)のロンドン社長だったことでもお馴染み。音楽家だけでなく実業家としての顔もみせる彼女。
そんな彼女のセカンド・アルバムがコチラである。
バックをつとめるFlying Mimi Bandは、ベーシストの渡辺モリオ、サックスプレーヤーの清水靖晃、ギタリストに土方隆行など、後に日本を代表するフュージョン・グループ マライアを結成するメンバーを中心に、コーラスに伊集加代子、そしてドラムにザ・シャイライツやタイロン・デイビスなどのドラマーで、中原理恵、大橋純子、オメガトライブ、もんた&ブラザーズのメンバーでもあるMartin K. Bracey(マーティー・ブレイシー)、さらに海外からも強力なミュージシャンたちが参加。
手練のスタジオミュージシャンたちが結集した、まさに超スーパーバンドと言っても過言ではないだろう。
そんなわけで、今作からのおススメは「コンクリート・ウェーブ」。
イントロ部分が、Tom Browne(トム・ブラウン)の「Funkin' for Jamaica」的なニューヨーク ストリート感からの、土方隆行によるキレッキレッのカッティング・ギターが炸裂する、泣く子も踊る!腰砕け系ファンキーディスコグルーヴ。
そして、ミディアムメロウなビートに、ソウルフルな土方隆行の奏でるカッティング・ギター、そして清水靖晃のブロウするサックスが、あまりにもアーバンすぎるグルーヴの「なぜ」。
これぞ疑いようのないライト&メロウチューン。
さらに、彼女のダバダバ系スキャットに、ボッサでサウダージなギターサウンドのタイトル曲「Sea Flight(シー・フライト)」。
穏やかな南国の青空の下、海の上をゆっくり&まったりと飛んでいるかのような、そんな雰囲気が目に浮かぶメロウ・フュージョン。
ハワイで録音したということもあり、アルバム全体的になんとなくハワイアンAORの要素というか、爽快感ある南国ムード的トロピカルアーバンな雰囲気も。
さらにいえば、ジャケットアートもかなりアーバン系ですばらしすぎ。
しかし、これほどまでのサウンドクオリティの高さを持ちながらも、残念ながら、このセカンド・アルバムをもってバンドは解散。最後の作品となってしまった。
そんなわけで、これが日本を代表するメロウ&ファンキーグルーヴなフュージョンサウンドのブルーミュージックなのである。