Vol.07 細野晴臣

"メイド・イン・ジャパン"のブルージーンズ、『EDWIN』。
日本から発信するジャパンクオリティとして、世界のファッションシーンからも注目されているデニムブランドだ。
そんな『EDWIN』がお届けする、世界に通用するハイクラスでハイクオリティジャパニーズサウンド、それが"Blue Music"である。

良くも悪くも、相対する意味を持つ"Blue"という言葉。
ココではさまざまなイメージを想像させてくれる、日本が世界に誇るジャパンクオリティなグッドミュージックを"Blue Music"として紹介してゆく。

コレがすべてのはじまりであり、すべての終わりでもあるブルーミュージック!

アーティスト:細野晴臣
アルバム:『HOSONO HOUSE』
レーベル:KING RECORDS/Bellwood
発売年:1973年
■TRACK LIST
A面 B面
01. ろっか・ばい・まい・べいびい 01. パーティー
02. 僕は一寸 02. 福は内 鬼は外
03. CHOO CHOO ガタゴト 03. 住所不定無職低収入
04. 終わりの季節 04. 恋は桃色
05. 冬越え 05. 薔薇と野獣
06. 相合傘
■TRACK LIST
A面
01.ろっか・ばい・まい・べいびい 02.僕は一寸 03.CHOO CHOO ガタゴト 04.終わりの季節 05.冬越え
B面
01.パーティー 02.福は内 鬼は外 03.住所不定無職低収入 04.恋は桃色 05.薔薇と野獣 06.相合傘

今回は、2019年に活動50周年をむかえ、海外でのライブや個展などでナニかとフォーカスされている細野晴臣による、記念すべき第一作目『HOSONO HOUSE(ホソノ・ハウス)』をご紹介しよう。

発売は1973年。

鈴木茂、大滝詠一、松本隆とのバンドはっぴいえんど解散後、 ソロとなって初のアルバムである。

バックミュージシャンには、松任谷正隆、鈴木茂、林立夫のキャラメルママのメンバーにくわえ、ペダル・スティール・ギターの駒沢裕城が参加。

ちなみキャラメル・ママとしては、初のレコーディングとなった本作だが、名前はクレジットされていないという、なんとも不思議で不可解なアルバムなのだ。

それだけ、当時はいい意味で適当だったのかもしれない。

さらに本作では、ザ・バンドやジェームス・テイラーなど、アメリカンロックカルチャーの宅録スタイルに影響を受けており、当時、埼玉県は狭山市にある通称アメリカ村にあった細野氏の自宅でレコーディングが行なわれたという、まさに日本初の宅録メジャーアルバムと言っても過言ではなかろう。

おススメは、「僕は一寸(ちょっと)」。 ユルーいペダル・スティール・ギターの音色が決め手のカントリーミュージック調のサウンド、そして、ひと休み感あふれる細野晴臣の歌詞がたまらない。西部劇的な映画のバックに流れていても、なんの違和感もない雰囲気がすばらしい。
いろいろ世の中に疲れちゃったアナタにおくる、至高のひと休みナムバーだ。

そして、変則ビートに、ニューオリンズ感あるホーン隊のアレンジがダンサブルな「冬越え」。 とにかく寒くて、話しをするよりも先にくしゃみが出るという、当時のアメリカ村での冬の生活が、どれだけ極寒で辛かったコトかをリアルに実感できる歌詞。
この曲で、ふんわり踊りながら暖をとりながら、なんとなく冬を越してほしい。

入間川とその周辺の景色からインスパイアを受け、制作されたという「恋は桃色」。
コチラもまったりとしたカントリー調な感じが、やはりアメリカ村のゆったりとした空気感からなのかも。しかし、45年以上も前の曲なのに、まったく古さを感じないのはホントにスゴい。
矢野顕子、T字路sなど、さまざまなアーティストにもカヴァーされているので、ドコかしらで聴いたコトがあるのでは。
人肌恋しい寒い季節に、ぼんやりと聴きたいウォームミュージック。

そんな感じて、全体的にまったりゆったりとした空気感だったり、そこはとない暖かさ、そして、どことなく感じるヒッピーフィーリングが、録音を行なった当時のアメリカ村での生活の時間の流れが様子がじんわりと伝わってくるいちまい。

しかし、「コレが宅録なのか!?」とおもえるほどのレコーディングクオリティもすばらしすぎだ。

昨今では、海外のレーベルからもリイシューされるなど、世界的に大注目の本作。

当時は、内田裕也とはっぴいえんどでロックを日本語で歌うべきか否かで対立した、いわゆる『日本語ロック論争』の真っただ中。

本人的にはそこからは一歩引いた感じで制作したようではあるが、なんとなくロックを日本のものとして定着させようという、雰囲気を感じたのはワタクシだけだろうか。

ほんわかとした細野晴臣によるアンサーが、この作品だったのかもしれない。

音楽的にもスタイル的にも、アメリカンフィーリング溢れた作品となった本作。

まさに、コレがすべてのはじまりであり、すべての終わりでもあるブルーミュージックなのだ。

カネコヒデシ(BonVoyage)
MediaDirector / Editor & Writer / DJ / Journalist
編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人。ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを駆使して時代を編集するオトコ。
毎月第三金曜日に渋谷のBar「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/

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