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Vol.08 吉田美奈子

"メイド・イン・ジャパン"のブルージーンズ、『EDWIN』。
日本から発信するジャパンクオリティとして、世界のファッションシーンからも注目されているデニムブランドだ。
そんな『EDWIN』がお届けする、世界に通用するハイクラスでハイクオリティジャパニーズサウンド、それが"Blue Music"である。

良くも悪くも、相対する意味を持つ"Blue"という言葉。
ココではさまざまなイメージを想像させてくれる、日本が世界に誇るジャパンクオリティなグッドミュージックを"Blue Music"として紹介してゆく。

日本の最高峰サウンド!ジャパニーズポップスの歴史を変えたブルーミュージック

アーティスト:吉田美奈子
アルバム:『LIGHT'N UP』
レーベル:ALFA
発売年:1982年
■TRACK LIST
A面 B面
01. LIGHT'N UP 01. MORNING PRAYER
02. 頬に夜の灯 02. 斜陽(REFLECTION)
03. LOVE SHOWER 03. 時の向こう
04. 風 04. ALCOHOLLER
■TRACK LIST
A面
01.LIGHT'N UP 02.頬に夜の灯 03.LOVE SHOWER 04.風
B面
01.MORNING PRAYER 02.斜陽(REFLECTION) 03.時の向こう 04.ALCOHOLLER

今回は、日本を代表するヴォーカリストでトラックメイカーの吉田美奈子が、1982年にリリースした通算9枚目となるアルバム『LIGHT'N UP』をご紹介。

アルファ・レーベルに移籍してからは4枚目となる本作。

本レーベル時代に、『LET'S DO IT(愛は思うまま)』、『MONOCHROME』、『MONSTERS IN TOWN』、『LIGHT'N UP』、『IN MOTION』の5枚のアルバムをリリースしている彼女だが、なかでもこの『LIGHT'N UP』が”超”がつくほど個人的に好きなアルバムだったりする。

しかし、現在、若手音楽シーン系でブームとなりつつあるシティポップサウンドの金字塔的ないちまいなのだ。

そんなワケで本作。

プロデュースは吉田美奈子自身で、レコーディングは東京とニューヨークという、当時としてはかなり斬新なレコーディングスタイル。

メンバーには、渡嘉敷祐一(ドラム)、岡沢章(ベース)、 松木恒秀(g)、土方隆行(g)、富樫春生(key)、佐藤博(key)、 清水靖晃(as, ts)のほか、ニューヨークでのレコーディングでは、ジャズ・フュージョン界の雄、デビッド・サンボーン(アルトサックス)に加え、AOR界のロード・ウォリアーズことランディ・ブレッカーとマイケル・ブレッカーによるブレッカー・ブラザーズ(テナーサックス、トランペット)が参加。 ちなみに、ブレッカー・ブラザーズに関して言えば、当時すでに変更されていたメンバーを、わざわざオリジナルメンバーにもどしてのセッション。

ミックス・ダウンは全曲ニューヨークで、実兄の吉田保が担当。

とにかく、奇跡のメンバーがレコーディングに参加した!と言っても過言ではない。
まさに神のみぞなせる業を披露したアルバムなのである。

サウンド的には、ビッグバンド歌謡的な70年代のサウンドから、フュージョン/AORなサウンドをいち早くポップスにとりいれた、いわゆる洋楽趣向。

まずは、ニューヨークのディスコサウンドのスタイルで、都会的なサウンドとグルーヴ感が鳥肌モノの「LIGHT'N UP」。
この溢れんばかりのサルソウル感と、ファンキーすぎるグルーヴが、82年に日本に存在したコトに驚かされる。
ブレッカー・ブラザーズのホーンセクションといい、エモすぎるサウンドがすばらしい、この上ない極上のダンス・チューン。

そして、アーバンメロウの超大傑作「頬に夜の灯」。
聴くだけで、キラキラとした夜景のイメージが目に浮かんでしまうのが、本当にすごいのひと言。
間奏で炸裂するサンボーンの鳴きのアルトサックスのソロが、あまりのすばらしさに体が震えてしまうほど。
このスーパーオシャレサウンドを浴びた瞬間に、自分自身の土臭い部分がすべて洗いながされていく感覚を覚えてしまったのは、ワタクシだけだろうか。
ジャパニーズ・アーバン・サウンドの金字塔とも言うべき一曲である。

さらに、イントロの迫力あるオーケストレーションとホーンが、心と体を否応なく刺激する「斜陽(REFLECTION)」。
自分の体のなかのナニかが、急沸騰ではなく、ゆっくりゆっくりと熱せられていくような、そんな不思議なサウンドである。コラースに、山下達郎も参加した本曲。
しかし、本当にこんなにアーバンすぎていいのだろうか。

収録されているすべての曲に関して言えるのは、吉田美奈子のヴォーカル力がハンパなく分厚くてスゴすぎる!というコトだろう。

ヴォーカル、コーラス、サウンド、すべてが世界でもトップクラスのクオリティと言っても過言ではない。

最近では、山下達郎や大貫妙子にならんで、海外のDJやコレクターにも人気とのコトだが、当然といえば当然の話だろう。

ちなみに、この思わず魅入ってしまうほどにアーバンなジャケットアート。
ディレクションは、日本を代表するイラストレーターのペーター佐藤氏が担当。

サウンドとジャケットともに、すべてが完璧なアーバンフィーリングでみたされたアルバムなのだ。

狂おしいホドのアーバンサウンドがアナタを都会の夜へと誘う、究極のブルーミュージックな一枚である。


提供:ソニー・ミュージックダイレクト

カネコヒデシ(BonVoyage)
MediaDirector / Editor & Writer / DJ / Journalist
編集プロダクション"BonVoyage"主宰、社会派カルチャーなWEBマガジン『TYO magazine/トーキョーマガジン』発行人。ニッポンのちょっといい音楽を紹介するプロジェクト『Japanese Soul』主宰。
WEB、紙、空間など、さまざまなメディアを駆使して時代を編集するオトコ。
毎月第三金曜日に渋谷のBar「NIGHTFLY」にて、DJイベント『Japanese Soulナイト』を開催中!

・TYO magazine/トーキョーマガジン:http://tyo-m.jp/
・Japanese Soul:http://japanesesoul.jp/

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