POPEYE 5月号掲載(4/9発売)

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2019/04/11

POPEYE 5月号掲載(4/9発売)

ジーンズなんて、好きなようにはいたらいいのさ


illustration & title calligraphy:Yu Nagaba
text:Tamio Ogasawara
photo: Shunya Arai
styling: Shinichi Sakagami
grooming: Yoshikazu Miyamoto
edit: Ryoko Iino




エドウインといえば「503」や「インターナショナルベーシック」が定番だが、 '90年代後半を席巻した「KATANA」に注目。ルースなシルエットは寝かせ頃。 ロンTとの相性もばっちり。




日比谷線のどこだかの駅をエスカレーターで上っていて、ぼんやりと見ていた目の前の若者のジーンズの ピスネームに「EDWIN」の文字を見つけた。どのタイプのものかはわからなかったけど、なんだかちょっと嬉しくなってしまった。
それにしても、いまどきのシティボーイはどんな気持ちでジーンズを選んでいるのだろう。 ブランドなのか、値段なのか、色落ちなのか。どこでも手に入るのがいいのか、 珍しいものがいいのだろうか。上の彼がはいているのは、「KATANA」という1997年に流行ったバギーパンツのリバイバルだ。 下町の観光地土産のようなネーミングだが、一周回ってイケてる気がするし、命名の由来も前ポケットの形が刀で水平に切ったように見えるからという際物で、 お洒落な外国人なら絶対反応する。そんなディテールもロンTの裾で見えないくらいでいいのだし、 何より太もも周辺の太さに比べて、しっかりとテーパードが入ったシルエットはいまどきだ。色落ち具合もすごくいい。 これくらいシンプルに合わせている若者がいたら、印象もとてもいい。 20年以上前の自分も確かにこんな格好をよくしていたのを思い出すけど、もっとパンツは太かった。 ちなみに、この「KATANA」よりもさらに極太のバギーパンツがあり、 その名も「HAKAMA」というのだそうだ。
1997年には、この2本の他にも、あの大物ハリウッド・スターのCMでお馴染みの永遠の定番「503」も登場している。 エドウインジーンズ豊作の年である。そう思うと、もしかしたら、冒頭の地下鉄で見かけた若者のはいていたジーンズも「503」だったのかもしれないと思った。

(C)マガジンハウス2019 POPEYE5月号掲載